子供に障害があり、お子さんの預け先がないと職場復帰を諦めていませんか?
日本には、障害児専門の保育園があります。
実際息子は1歳半の時に4ヶ月この保育園に通いました。
今回は「障害児専門の保育園 ヘレン」について紹介していきます。
障害児保育園ヘレンとは
認定NPO法人フローレンスが運営している日本初の障害児専門の保育園です。
日本初の障害児向け長時間保育
医療的ケアにも対応
子ども同士の交流による発達促進
主に1歳から未就学児が対象となり、医療的ケアを必要とする子や中重度の身体不自由児、知的障害児、重症心身障害児の子たちが通っています。
預け時間は8:00〜18:30で対応。
現在東京に5つの園があります。
・障害児保育園ヘレン荻窪
・障害児保育園ヘレン経堂
・障害児保育園ヘレン東雲
・障害児保育園ヘレン初台
・障害児保育園ヘレン中村橋
障害児保育園ヘレンHP
https://helen-hoiku.jp/
普通の保育園と何が違うの?
一番違うと感じたのは、先生の人数!
子供一人につき、先生が2名つくイメージです。医療ケアが必要なお子さんもいらっしゃるので、安心して任せられる体制が整っていました。
クラスは2つ。
・重症心身障害児中心のクラス
・歩いたりお話ししたりできるクラス
年齢でクラスを分けていないので、いろんな年齢のお子さんたちが一緒に過ごしています。
保育の内容も工夫されていて、子どもたちの五感を刺激する療育の内容になっていて、普通の保育園では経験できません。
中でもスヌーズレンを使った療育が印象的でした。
スヌーズレン・・・
光と音で子どもの五感を優しく刺激してくれて、リラックスを促す装置。
座位保持椅子も種類がたくさんあり、とてもありがたかったです。
ひとつ、大変だったのが毎日のお弁当作り。
経管栄養の子もいるため、給食は各家庭お弁当持参でした。
保育料は?
所得に応じた月額保育料+障害児通所利用料(所得に応じた上限額内)+おやつ代
※3歳児クラスからは保育無償化の対象
障害児通所利用料は所得に応じて0円、4600円、37200円のいづれかの上限額が設定され、
一月に利用したサービス量に関わらずそれ以上の負担は生じません。
保育料は私の自治体の場合、地域型保育事業の保育料表から算出しました。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kodomo/hoiku/hoikuen/zaien/hoikuryou/chiikigatahoikuryoki.html
利用までの流れ
2018年11月の説明会に参加し、2019年12月に入園することができました。
忘れた頃に電話がかかってきて、園に空きが出たとのことでした。次に待っている方もいるため早めの回答が求められ、すぐに返事をしました。
利用者説明会はお子さんと一緒に参加している方が多かったです。
説明会の後、入園申込希望についてのアンケートを記入し終了しました。
説明会の中で、入園希望の園の空き状況を具体的に教えてもらいました。
通所受給者証とは?
障害児通所支援事業者等のサービスを利用するために、市区町村から交付される証明書のことです。
ヘレンは児童発達支援事業の1つなので、通園するためにはこの受給者証が必要でした。
自治体から「療育が必要」と判断されれば発行してもらえます。
この受給者証があれば、障害児通所利用料が9割が自治体に負担してもらい、1割を自己負担の料金でサービスを利用することができます。
ヘレンに通園してみて
2018年12月に入園し、2019年3月に退園したので利用したのはとても短い時間でした。
12月1月は慣らし保育で、母子通園でした。
率直に思ったことは、「充実していて、安心して任せられる!」
保育スタッフ以外に、看護師、リハビリスタッフもいる体制で、障害児の対応にとても慣れているプロの方ばかりでした。
保育のプログラムも療育中心になっていて、五感を刺激する内容だったり、両手足が不自由な息子でも楽しめるような遊びも工夫されていてとても楽しそうでした。
正直、認可保育園に入園が決まった時、転園するかどうか悩みました。
このまま子供に合わせた保育の内容の方が本人にとっていいのか。
先生方もいろんな面からアドバイスをくれたり、母親に寄り添ってくれたりと、とても助けられました。
お子さん同士も、保育の中でのふれあいで刺激し合っているようでした。
ヘレンが掲げている
「すべての子どもが保育を受けられ、保護者が働くことを選択できる社会」
を願っています。