はじめまして
当ブログに遊びにきてくださってありがとうございます。
うたと言います。
東京都在住、夫と息子2人の4人暮らしです。
長男には先天性の障害があり、両手足が不自由です。3歳ですが、歩けませんしペンも持てません。3年間の育休期間中に、Webデザインのスクールに通い、HPを作れるまでになりました。今は仕事復帰し、スクールで学んだ知識を活かして、リーフレット作成や採用HPの更新など仕事の幅を広げることができました。こっそり副業で、知人のサイト作成や名刺デザインなどでお小遣いも得ています。
こんな私がブログを開設したきっかけをお話ししようと思います。
人生を変えた出産
長男が産まれた時、一番幸せな瞬間のはずが、人生のどん底を味わいました。
36週の妊婦健診の時に、赤ちゃんの容体が急変し緊急帝王切開で1798gで誕生しました。
足は頭の上に跳ね上げた状態で、両足首が内側に曲がって変形していて、右手は指同士がくっついたり、グーの状態で固まったりと、とんでもない姿での誕生でした。
妊婦生活は悪阻もなく、検診でも指摘されたことがなかったので、「まさか自分の子が…」状態。
「ああ、私はもう普通の子育てはできないんだな。子供に人生縛られてしまうんだな。」と正直絶望しかありませんでした。とにかく先が不安で仕方ありませんでした。
ネットで検索する毎日
誕生してからは、子供の障害についてネットで調べる毎日。治療費はどれくらいかかるのか、どんな経過を辿るのか、治療法はあるのか、そもそも保育園には入れるのか、仕事復帰できるのか。特に病名がはっきりしない頃は、検索しては「もしかしたらこの病気なのかもしれない」と絶望が押し寄せて来て、「逃げられない」不安に押しつぶされそうでした。先が見えない状況が、こんなにも人を不安にさせるんだと、初めて実感しました。
生後2週間ほど経った頃、ようやく病名が診断されました。診断されてからは、同じ病名の子をSNSで検索し、どんな成長をしているのかを見て希望を見いだすことができました。同じ境遇のご家族と繋がりたくて、アカウントを開設し、直接お話を伺い、自分を奮い立たせることができました。このSNSが当たり前の時代に子育てができて、本当に救われました。
同じような思いをしている人に、少しでも希望を見出して欲しくて、自分の経験をいつか発信していきたいな、と思いました。
障害児育児で感じる孤独
周りの子供と関わることで、成長を促したかったので、はじめの頃は児童館などにも積極的に参加しました。でも、同じ月齢の子の成長とは違うため、その月齢ならではの悩みも共感できずなかなかママ同士の会話に入っていくことができませんでした。何より、他の子と比べて落ち込みます。周りを見れば、当たり前に元気な赤ちゃんばかり。どこにも障害を抱えた子供なんていません。
「この子と同じ月齢の子は、寝返りが始まるんだ。」
「おもちゃに興味を持って手を伸ばして掴んだり倒したりするんだ。」
こんなことを感じては、孤独感が募り、徐々に足が遠のいていきました。
保活の壁
10月に保育園入園申し込みが始まりました。身体障害児でも普通の保育園に入ることができるのか、不安の中、保育園の見学に申し込みました。希望園は13園提出しましたが、身体障害のある0歳児を受け入れてくれる保育園はありませんでした。
このままずっと保育園に入れなかったら、この子は就学までどこに属して生活したらいいんだろう、と不安がまた押し寄せます。無認可や認証保育園も問い合わせましたが、結果は全滅でした。ただ、一園だけ1歳の頃に受け入れてくれる保育園がありました。障害児専門の保育園です。息子に家以外の居場所を作ってあげることができて、ホッとしました。
通院とリハビリ、そして入院
東京に来てから、転院の手続きや、新しく通うリハビリの予約など、やらなきゃいけないことはたくさんありました。月に4回ほどは病院に通っていたと思います。リハビリに通院、毎月こんなにスケジュールが縛られて、保育園に入れたとしても仕事復帰なんてできるんだろうか、と考えるようになりました。
将来について考える
障害があるからこそ、普通よりも通院やリハビリ、時には手術など時間を取らなければいけない場面がたくさん出てくるだろうことは想像できました。その時に、このまま今の会社に育休復帰して、働いていけるのか考えるようになりました。子供中心にライフスタイルを変化させなければいけないのではないだろうか。でも自分の人生も大切にしたいとも思いました。果たして「自分と子供の時間の両立」なんてできるんだろうか。
そこで「子育て 仕事 両立」と調べてみるとWebデザイナーというワードが目に入って来ました。当時はコロナ禍ではなかったので、在宅ワークできる仕事=Webデザイナーだ!という安易な考えで、スクールに通うことにしました。
半年間のスクール通い
半年間スクールに通い、Webデザインの勉強をしました。課題提出もあったので、時には子供の寝かしつけをしてから、夜中の2時くらいまで作業するときもありました。正直、今までの人生の中でこんなにも夢中で勉強したことはなかったです。夢中になれたのは、もともとPCをいじるのが好きだったからかもしれません。スクールを卒業したときには、Webデザイナーとしてフリーランスで活動できるようになれば、子供の通院やリハビリの時間もきちんと確保できるな、と新しい目標ができていました。
スクール卒業、そして仕事復帰
仕事については、保育園の関係もあり、いったんはもとの職場に仕事復帰しなければいけませんでした。(※初めての保活から1年後、認可保育園で一園だけ受け入れてくれる所が見つかり、現在は認可保育園に通園しています。)
Web系の制作会社に転職して、実績を積もうと考えていましたが、入園資格の点数として、フルタイム勤務での転職でないと入園取り消しになってしまうため、ひとまず断念しました。
しかし、コロナ禍で進んだリモートワークの流れに乗れて、在宅で仕事をしながら復帰することができました。おかげで、保育園の送迎時間も間に合い(障害児なので、預け時間も通常よりも短いです)融通を利かせて仕事ができています。仕事以外ではWebデザイン用のSNSを開設し、知り合いなどから名刺デザインやHP制作の依頼を受け、副業というカタチでお小遣いを得ることもできました。そしてWebデザインの勉強をかねて、自分のブログを開設しようと決意しました。
ブログを開設したら、どんなことを発信していこうか。
考えた時に、自分が経験した「先が見えない不安」を拭えるようなブログにしたいな、と思いました。そしてママになっても「自分と子供の時間の両立」ができるようなライフスタイルの提案を発信していきたいとも思いました。
そんなきっかけで、ブログを始め、今後は障害児子育ての事、ライフスタイルのことなど発信していきます。
末長くお付き合いいただけますと幸いです。
そしていつの日か、このブログが誰かの希望の光になったのなら、こんなに嬉しいことはありません。