育児

療育で有名な小茂根の親子入園に6週間行ってきた話

息子は小茂根にある心身障害児総合医療療育センターに通院しています。
通院するまで知りませんでしたが、療育の発祥の地と言われ特にリハビリは人気がある病院です。私の息子もリハビリに通えるようになるまで、初回の予約がなかなか取れませんでした。
そして、この病院で行なっている「親子入園」という療育プログラムがとても有名です。
当時私は、育休中で時間もあり、通院やリハビリ、習い事など積極的にスケジュールを組んでいましたので、同じ障害児を持つママ友から教えてもらい、すぐに入園手続きをしました。

小茂根の母子入園

病院が小茂根にあり、母親と入園することが多いためこのように呼ばれています。
病院内にある整肢療護園ですごします。

Max8週間のプログラム
一度に9組までの家族が入園できる
6畳程度の個室が与えられる
月曜日から金曜日まで病院で過ごし、土日は家に帰宅できる

普段の家事から離れ、子供のリハビリに専念できる環境に身を置けるので、子供のことに集中することができました。
私が入園したのが、コロナの時期もあり一度入園するとプログラムが終わるまでは病院から出ることができませんでしたので、週末の帰宅はなく、ずっと病院で過ごしました。母親のみ1日30分だけ外出はできたので、近くのスーパーに自分の食事などを調達に出かけていました。

1週間のスケジュール


こんな感じで1週間過ごしていました。
保育の時間は、みんな集まって、うたを歌ったり、工作をしたりして過ごしました。
PT・OTともに週に3回組まれ、週に1度食事指導のOTが入ります。
リハビリ以外では、母親向けに講義の時間が組まれており、障害児の歯科についてや、メンタルケア、食事管理などがありました。また、8週間の中で、心理とSTがあり発達検査も行うなど本当に濃い時間です。
リハビリがない時間帯は、院内の敷地をお散歩したり、共同スペースでリハビリしたりして過ごしました。

入園するまでにどれくらいかかるの?

申し込みから入園まで1年待ちました。全国から入園希望があるそうです。
私の場合、2019年11月に申し込みをして、2020年7月に1度目の打診がありました。打診は「再来週からの枠が案内できますが、入園できますか?」と、突然空きがあり打診がくるというイメージです。そこでお断りをすると、また順番待ちになります。
ただ割と優先的にスケジュールを組んでくれ、こちらの希望時期も聞いてくれました。
2回目の打診は、2020年11月頃にきて、2021年1月入園が決まりました。

費用は?

児童福祉法および障害者自立支援法に基づく契約による入所となります。福祉サービスも医療サービスも定率1割の自己負担となります。
自己負担額については課税世帯と非課税世帯等、所得による自己負担の上限額があります。
区・市町村によってマル障・乳幼児医療等、医療費の負担軽減サービス がありますので、区・市町村の窓口でご確認下さい。
心身障害児総合医療療育センターHPより抜粋

そのため、入園前に障害児入所医療受給者証の発行が必要でした。
実際かかった費用は以下の通りです。

施設給付費自己負担金
日用品費
付き添い寝具料
付き添い食費

1ヶ月5万円以内でした。
また、病院の事務の方から入所扱いとなるため。普段貰っている手当などが止まる場合があるので役所に確認するように言われましたが、私の場合は何も止まらず手当はもらえました。

兄弟がいる場合はどうするの?

入園した時、次男が5ヶ月の頃でした。
入園申し込みの時は次男をまだ妊娠していませんでしたので、入園の空き連絡がきた時に、参加するかどうかとても迷いました。
病院の方にも、弟のことを話して、入園時期は相談して希望を汲んでもらえました。
結果的に、次男は新潟の実家に預けてきました。
離れて6週間過ごすのは寂しかったですが、ちょうど人見知りが始まる前だったこともあり、入園を決意できました。
夜中のミルクなど、5ヶ月の赤ちゃんを6週間子守してくれた両親には頭が下がります。
他のご家族の方は、パパが期間中面倒を見るというパターンが多かったです。預けている兄弟はみんな4歳以上の子が多かったので、0歳の子を預けて参加していることにとても驚かれました。

8週間の感想・子供の変化

入園前は8週間母親の方が乗り切れるのか心配でした。私は、次男(当時5ヶ月)がいたので、プログラムを6週間にしてもらいました。
家庭の事情などにより、8週間より短縮することは可能です。
実際に入園してみると、本当に1週間あっという間で、家族同士も仲良くなりますし、障害について気持ちを分かち合うことができる場が持てたことは母親同士のメンタル的にもよかったです。
息子はペンや食器をどう持てばいいのか、この期間中にいろいろと試すことができました。
その中で、彼独自の方法でやりやすいやり方を習得しているようでした。スプーンでものをすくうのがスムーズになったり、シールを指先で貼るのが意外と上手なことに気づいたり。何より私が嬉しかったのは、歩行訓練での成果です。
歩けるようになったわけではありませんが、全然動かすことのなかった左足が前に出るようになりました。入園前は、歩行訓練の時に右足ばかりが前に出て、左足は動かせていませんでした。また、お友達が歩行器で練習している姿を見るのも刺激になり、自分も頑張るという気持ちになっていたのも嬉しかったです。