育児

1歳5ヶ月で障害者手帳を取得した話

息子は先天性多発性関節拘縮症という障害を持っていて、両手足が不自由です。
1歳5ヶ月の頃に身体障害者手帳の交付を受けました。
手帳はいつか持つことになるんだろうな、と思いつつも、この病気は予後が人それぞれで今よりもよくなる可能性が高いから、早い年齢だと手帳交付が難しいかもしれないという情報も入ってきていたので、後回しにしていました。
でも、身体障害者手帳は早くに申請して交付してもらうに越したことはありません。
今回は、申請から交付までの流れや、手帳で受けられることをお伝えします。

身体障害者手帳とは。

身体障害者福祉法に定める身体上の障害がある者に対して、都道府県知事、指定都市市長又は中核市市長が交付するものです。障害の程度により、重度の側から1級から6級の等級が定められています。
参考:厚生労働省「身体障害者手帳」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/shougaishatechou/index.html

どこかで、先天性多発性関節拘縮症はリハビリにより改善されることが多いので、幼いうちは手帳は発行されにくいと聞いていました。主治医の先生に1歳を過ぎた頃に相談し、申請してみることにしました。

申請に必要なもの

申請において、まず住んでいる地区の総合福祉事務所障害者支援係に相談に行きました。
申請に必要なものを教えてもらいました。

所定の診断書※発行から1年以内で指定医が発行したもの
写真1枚(縦4センチ、横3センチ)
本人のマイナンバーがわかるもの
保護者の本人確認書類

指定医とは「身体障害者福祉法第15条の指定」を受けている医師で、通院している病院と主治医を担当者に伝えると、指定医かどうか調べてくれました。

1歳の子の証明写真はどう撮る?

1歳5ヶ月の息子の証明写真をどう撮影するのか。
私は、スマホで撮影しコンビニで印刷できるピクチャンを使って準備しました。
https://pic-chan.net/c/
アプリをダウンロードせずに、サイトにアクセスするだけで簡単に写真の登録ができ、印刷サイズを選択ご、プリント予約番号が発行されます。その番号をコンビニのマルチコピー機で印刷するだけだったので、すごく簡単に子供の証明写真が準備できました。
息子は座位が安定しない時期でしたので、バンボに座らせて白い壁を背景に撮影しました。

身体障害者手帳で受けられるサービス

手帳があると受けられるサービスは自治体により異なります。
私がまず初めに申請したのは以下のものです。こちらは福祉事務所の方が、障害者手帳の手引きを渡してくれた時に教えてくれました。

・自動車税の減免
・有料道路通行料半額

自動車税の減免は、上限45,000円です。
毎年登録内容に変更がないか通知書が届きますので、そちらから申請を行っています。
有料道路の通行料は、表示は通常料金でされますが、カードの引き落としの時には半額の料金での清算になります。
登録の際に、免許証のほか、ETCカードと「ETC車載器セットアップ申込書・証明書」等登録を申請される自動車に取り付けられた
ETC車載器の車載器管理番号が確認できる書類等が必要でした。

その他、税の軽減など

・所得税(障害者控除)
・住民税(障害者控除)
・電車の割引
・タクシーの料金10%オフ
・都営バスの料金半額

役所の方は、積極的にサービスに関しては教えてくれませんので、手引きを熟読して申請できるものはしておかなければいけません。
これはママ友との情報交換で発覚しました。区によってもサービスの内容が違うので、区の障害者福祉のしおりをしっかり読みましょう。

手帳を持つデメリット

特に大きなデメリットはないと思います。
これから車椅子や階段に昇降機をつけたりとお金がかかってくると思うので、受けられるサービスは本当にありがたいです。
強いて感じたことは「身体障害者手帳1級を持ってます。」と伝えると、手帳のインパクトが強いため、何かと本人を見ずに断られてしまうことが多かったことです。
例えば民間のベビーシッターは断られることが多かったです。また、保育園入園の際も苦戦したことが苦い思い出です。
手帳を持っているというだけで、重い障害持っているから無理!と決めつけられてしまうのは辛かったです。

さいごに

今はまだ3歳なので、そこまで大変ではありませんが、これから大きくなって抱っこして階段を登れなくなったら。車椅子生活になったら。お風呂の介助が大変になったら。と将来に不安がなわけではありません。ただ、手帳で受けられるサービスがあると安心できるのでありがたいです。